大久保賢一@畿央大学のブログです。特別支援教育、応用行動分析学(ABA)、日々のつぶやき等。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

この間、初めて教育心理学会の年次総会に参加してきました。
そこで、社会的スキル訓練に関するシンポジウムに参加、話題提供してきました。





Elliott & Greham(1993)を基に話題提供をさせていただきました。

発表の要旨は・・・
「社会的スキルに関わる問題には、様々な原因が考えられる」
「原因に応じた介入方略を検討する必要がある」ということでした。

「様々な問題」とは、ざっくり言えば・・・

・「どうしていいかわからない」問題
・「何をするべきか知っていても、状況が読めていない、いつそれをやっていいかわからない」問題
・「なぜそれが必要かわからない」問題
・「やり方は知っているけど、実際にはうまくできない」問題
・「やる気にならない」問題


といった問題があるように思います。

Elliott & Greham(1993)では、「知識とスキル獲得の欠如」と「パフォーマンスの欠如」と記述されていましたね。

SSTの基本的な流れと言われている、教示→モデリング→リハーサル→フィードバックという手続きは、「知識とスキル獲得の欠如」に対応する方法論なのだと思います。

以下は、シンポで使ったスライドの一部。
Elliott & Greham(1993)の内容ほぼそのままですが、訳は超テキトーです。


スライド1

スライド2   

スライド3

スライド4

スライド5


言いたかったことを一言にまとめれば、「社会性の問題→SST」という短絡的な意志決定はすべきではないということでした。

なぜなら、「個人の行動」は、環境との相互作用の上に成立するものであり、そのような視点を持たなければ、問題の本質を見落とす可能性があるからです。

例えば、SSTを行い「仲間に入れて」と言えるようになっても(スキルを獲得しても)、周囲の子どもたちがその子どもを拒絶すれば(行動が強化されなければ)、当然、「仲間に入れて」と言う行動が自発する可能性は低くなるわけです。

私は、社会的スキルに関して、特に「実際場面における強化」が重要であるにもかかわらず、結構見落とされているのではないかと思います。



Elliott , S. N. & Gresham, F. M. (1993):Social skills interventions for child. Behavior Modification, 17, 287-313.
($25と少々割高感がありますが、クレジット決済で購入することもできます)



【2011/08/05 11:03】 | 行動分析学
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。