大久保賢一@畿央大学のブログです。特別支援教育、応用行動分析学(ABA)、日々のつぶやき等。
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今日はうちの大学でハラスメント防止のための研修会があり、それに参加してきました。

講師は弁護士の先生。


「まあそうだよなあ」と確認できたこととしては・・・
  • ハラスメントは「相手のとらえ方」が基準になる
  • 「良い人間関係ができている」という思い込みが危ない
  • 上下関係などのために、相手がいつも「拒否の意志」を表明できるとは限らない
  • 特に大学においては、教員が単位や学位などに関する強い権限を持つことから、支配・服従関係に陥りやすい
実際的には「教員が生殺与奪権を持っている」という状況になり、それが問題発生の鍵になっているとのことでした。


まあ色々あったこともあり、「ハラスメント」という言葉には敏感にならざるを得ないのですが、「相手のとらえ方」が基準になるということであれば、教員にとって学生とのかかわりは、なかなか恐ろしいものになります。

不適切な行動を取る学生を指導したり、場合によっては叱責したりする。
あるいは、単位を出すため、活動への参加を許可するため、「ある条件を課す」、「できなければ認めない」ということは必要なことです。

うーん、どこまでが指導で、どこからがハラスメントなのか?


今日、講師の先生が紹介してくれた判例は、「誰が聞いても黒」というような内容でしたが、「結構グレー」な事例も実は多くあるのではないでしょうか?

まあ、子どもの問題行動への対応と同じで、「何をしてはいけないか?」ということを考えれば際限なく禁止事項を並べなくてはならなくなるので、「どのような指導の形が望ましいのか?」を検討することが大切なのでしょうね。

また、講師の先生のお話の中で印象深かったのは、「ハラスメントを防止するためには情報公開をきっちりと行い、外部機関に調査を委託することが必要である」というところでした。

外部機関に委託することが必要な理由は、「学内の相談機関は、“問題を揉み消すため”に相談に乗る(ふりをする?)から」ということでした。

なるほど。

ハラスメントの問題に取り組むためには、個人の「心がけ」だけではなく、組織の仕組みも作っていく必要があるように思いました。



論文を検索したら、「アカデミックハラスメントの研究」が何本か見つかりました。
(本文へのリンクがあります)

小田部貴子・丸野俊一・舛田亮太(2010)アカデミック・ハラスメントの生起実態とその背景要因の分析.九州大学心理学研究,11,45-56.

村上英吾(2003)研究者養成過程における権力性と性差別.技術マネジメント研究,2, 14-26.


また、ググったら「アカデミックハラスメントをなくすネットワーク」というNPOも見つけました。




【2011/03/03 21:42】 | 大学教育
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