大久保賢一@畿央大学のブログです。特別支援教育、応用行動分析学(ABA)、日々のつぶやき等。
以前、「日本で一番大切にしたい会社」という本を読み、日本理化学工業株式会社という企業を知りました。

日本理化学工業株式会社のホームページはこちら→クリック

ホタテの貝殻を使った「ダストレスチョーク」を生産しているメーカーなのですが、なんとそこの従業員のおよそ7割が知的障害を抱えた方だというのです。

ご存じの通り、我が国における「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく「法定雇用率」は1.8%です。
過半数の企業がこの数値すら達成できていない現状からすれば、70%という数値が、いかに桁違いに多いものかご理解いただけるかと思います。

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最近では、鳩山由紀夫前首相の所信表明演説の中で紹介されて話題になりましたね。


神奈川県の川崎市と北海道の美唄市に工場があるのですが、美唄は旭川から車で1時間ほどなので、是非一度行ってみたいとずっと思っていました。
2年ほど前、突然電話をかけて「見学させてください」とお願いしたところ、快く受け入れてくださり、私と学生と二人で見学に出かけました。

工場を見学させていただいて、まず驚いたことは、「たくさんいる従業員さんの中で、誰が“知的障害のある方”で、誰が“知的障害のない方”なのかがわからない」ということでした。
それくらい、皆、スムーズに、自発的に、そして懸命に作業に取り組まれていました。

次に印象深かったことは、皆、とても「楽しそう」で「生き生きとされていた」ことでした。
学校教育の枠組みには、うまく適応できなかった方の中で、こちらに就職して劇的に改善した事例もあるといいます。

動画を見ていただければ、その理由について何となく感じ取っていただけるかと思います。

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従業員の方が、作業している様子をじっくり見てみると、至る所に「なるほど!」という工夫が満載でした。
数字が理解できない方が、はかりで材料を量るために、材料の器の色と同じ色の目印をはかりにつけて、「色マッチング」で作業できるようにしてあったり、作業量を明確に示した「トークン表のようなもの」を掲示し、セルフマネージメントを促していたり、「片付いている状態」を写真に撮って視覚的に示していたり・・・

工場長さんに、「このはかりに色をつける工夫などは、どうやって思いつかれたのですか?」と質問したところ、返ってきた答えは・・・

「だってこの人たち、信号機をきちんと理解して、ここまで通ってきているんですよ。だから、『色を理解できていること』を我々は知っていたのです」

これぞ「支援に直結する本当のアセスメント」だと思いました。
IQの値や知能検査のプロフィールに関する情報、「いわゆる○○プログラム・□□アプローチ」も、この工場で起こっていることの成立条件にはなっていません。

特別支援教育において、生徒の就労に向け、何に取り組むべきか・・・
そして、教育の枠を超え、障害のある方々の人生を豊かにするための「働くということ」をいかに保障すればいいのか、本当に色々なことについて考えさせられました。

見学の帰りに、日本理化学工業さんで作っているチョークをいくつか買ったのですが、大変使いやすく、オススメですよ。

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日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
(2008/03/21)
坂本 光司

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【2011/04/18 07:13】 | 就労
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西風
大久保先生
大変胸に響く記事でした。

とかく診断名で語られがちな中、できることとできないこと、こうすればできる可能性があること等をみつめ、就労に向けて整えていく。その大切さを再確認しました。

最後の皆さんの笑顔、社長の〆の一言、感じ入りました。
また、思いを新たに実践していきます。

今後ともよろしくお願いします。




大久保賢一
西風さま

当ブログ立ち上げ以来の初コメントありがとうございましたm(_ _)m

こちらこそ、よろしくお願いいたします。


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