大久保賢一@畿央大学のブログです。特別支援教育、応用行動分析学(ABA)、日々のつぶやき等。
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今年度の夏頃から、大阪府と和歌山県においてそれぞれ実施した連続6回の強度行動障害支援者研修を無事に先週終了することができました。

これまでずっと教育畑を中心に仕事をしてきた自分としては、福祉現場におけるシビアな実践をマネージメントできるのかどうかとても不安だったのですが、様々な方々からの支えがあり、至らない点が多々ありながらも何とか最低限の役割は果たすことができたかなと思っております。


ご協力いただいた方々、熱心にご参加いただいた受講者の方々にこの場をお借りして改めて御礼申し上げますm(_ _)m


改めてこの連続研修で大切にしてきたことを整理。

1.「問題行動の低減」を重視はするが最終ゴールにしない。最終ゴールは利用者さんのQOLの向上。
2.まずは知的障害や自閉症の特性に合わせた環境設定や関わり方(ユニバーサルな一次支援)を検討する
3.機能的アセスメントに基づいた行動支援計画を立案・実施する
4.実際の事例を扱い、記録を取って評価・修正する



以上、4点については研修が進むにつれて、受講者の皆さまに浸透してきた実感がありました。
「難しい難しい」と言われる(笑)ABAの原理や、Positive Behavior Supportのプロセスの基本的なエッセンスをしっかりと取り入れたつもりでおります。

これから、受講者の皆さまに記入をご協力いただいた様々な評価尺度やアンケート、あるいは作成していただいた支援計画の分析などから、さらに詳細に研修効果を評価していきたいと思います。


研修をやってみて感じた課題


1.研修の成果をいかに各事業所の中で実践に生かすか?
(各事業所における実践を支えるためのチームマネジメントに関する課題)
2.研修と研修の間における事例のサポート、研修後のフォローアップ
3.余暇支援に関するアイデア不足

1については、「受講された職員さんが、事業所に戻った後で孤立してしまう」という問題に対応する必要があります。
大変申し訳なかったのですが、周囲の「え?なにそれ?」、「なんでそんなことやらなあかんの?」、「ご褒美?お楽しみ?余計にこだわるやん?」といった声に対して、1人で立ち向かっていただいたような事例もありました。

これはなかなか外から介入できない課題なので難しいのですが、1事業所につき複数人の参加者を募るか、あるいは抜本的に施設管理者を巻き込んだ組織マネージメントに関する手を打つ必要があるかもしれません。
でもまあ、少しずつ少しずつ・・・。

2については徳島ABA研究会さんが使っておられるようなネット掲示板機能やメーリングリストなどを活用することを検討しています。
記録の管理などもできるグループウェアがあればいいんだけど、受講者の「コンピュータースキル」も考慮に入れなければなりませんからね・・・どうしよ・・・。

3については、何かデータベース化のようなことができればいいなあと考えています。
余暇のアイデアってゼロから考えるのって大変なんですよね。
みんな忙しくてきちんと遊べていないからでしょうか(^^;)
「余暇支援」は次年度以降さらに重視しようと考えています。

いずれにせよ、今年度最初の第一歩を確かに踏み出すことができました。
ホップ・ステップ・ジャンプとはなかなかいきませんが、それでも確実な一歩です。
これからさらに歩を進めていきたいと考えていますが、重要なことはゆっくりであっても方向を間違えないことです。

この研修で得られた種々のデータを分析し、受講者と対象となった利用者の皆さまから学びたいと思います。

関係者の皆さま、大変お疲れさまでした。
次年度以降もどうぞよろしくお願いいたします。



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【2014/12/16 18:28】 | 強度行動障害
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