大久保賢一@畿央大学のブログです。特別支援教育、応用行動分析学(ABA)、日々のつぶやき等。
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週末、徳島の阿南支援学校さんにお邪魔して、県の発達障害理解推進拠点事業の一環として「学校全体で取り組むポジティブ支援」という演題で講演をさせていただきました。

徳島県といえば、日本行動分析学会の2011年度学会賞(実践賞)を受賞された徳島ABA研究会。
この研究会に関わられておられた先生方が、各学校や教育行政において活躍されています。
http://tokushimaaba-renraku.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

去年の教育心理学会のシンポジウムスライドも発見!
http://www.workitout.jp/simamune/contents/JAEP2013

講演の前後に、過去に先生方が取り組まれてきた事例、そして現在取り組まれている事例についてお教えいただきましたが、「標的行動の定義」、「記録を取る」、「データをグラフ化する」という、「学校ではなかなか難しいこと」が当たり前のようになされていたことにとても驚きました。

とても一朝一夕にできることはありません。
この十数年の蓄積の凄さを感じました。

(徳島ABA研究会さんでは、「事例研究支援データベース」を公開されています)
http://abaken-tokushima.net/cgi-bin/case_db/sh_data.cgi?


また最近では、なんとSchool-wide PBSにも取りかかり始められているそうです。
http://www.tokushima-ec.ed.jp/education_document/special_support/pdf/manabinowari-huretto.pdf

学業面の支援を含めた多層支援モデルを各校にいかに築いていくかという課題は、まだまだこれから取り組んでいかれるという段階ではありますが、その実現に向けての確かな基盤があります。

このような取り組みを支援することが自分の役割であると考えておりますので、私も先生方から学びながら、最大限貢献していきたいと思いました。

ABAやPBSは、ある固定化されたプログラムではなく、行動の原理であり問題解決のプロセスです。
「学校全体で」このような支援に取り組むといっても、それは先生方の実践に対して「こうしなさい」と拘束するというわけではないんですね。
乱暴な言い方かも知れませんが、「問題を理解するための枠組み」や「方針」や「解決のプロセス」を"ゆるーく”共有するということなんだと思います。

先生方の普段の実践を整理して合理化して促進させるような、それでいて先生方の個性や多様性が滲み出るようなSchool-wide PBSが実現できるようお手伝いしたいと思います。

IMG_1925.jpg 


スクールワイドPBS―学校全体で取り組むポジティブな行動支援スクールワイドPBS―学校全体で取り組むポジティブな行動支援
(2013/11/22)
ディアンヌ A.クローン、ロバート H.ホーナー 他

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【2014/07/06 22:39】 | 学校教育
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現場の教師より
「スクールワイド」な支援は小学校より
中学校の方が現場としては進んでいると思う。
その必要性も高いため。

後は現実的には(当然であるが)管理職の力・意識
でしょう。

「スクールワイド」な支援はアメリカでも先進的な事例があるかもしれませんが、日本では遠い先に部分的に導入されるだけでしょう。

現実的に制度が違い過ぎる。クラスサイズや教員以外の関連職種が学校に入ることなど、共通の基盤ができてこと、実現可能なことも多いと思う。

行動分析に基づく支援を批判しているわけではありませんが、研究ー現場の乖離がやはりかなりありますね。(行動分析やアメリカの事例はすばらしいと思いますよ。ただ現場の人間からしたらやっぱり
行動分析に基づく支援や考え方って、まだまだ普及していない実感です)








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先日、北海道特別支援教育研究協議会(北特研)で講演する機会をいただきました。

テーマは「社会参加と自立を促す授業改善」。

「意表を突くツカミ」を狙って、いきなりハトのオペラント条件付けの動画を見ていただきました。




スライド1




これを基に、「体験を通しての学習」が成立するための、いくつかの条件についてお話ししました。





スライド2
 




スライド3



さらに、3つのことについて提言させていただきました。

1.「手厚すぎる支援」を見直しましょう
2.スモールステップにこだわりすぎるのは止めましょう
3.子ども同士の関わり合いを見直しましょう


の3つです。

これらは、平成22年度に筑波大学の藤原義博先生が実践障害児教育に連載されていた「子どもが分かって動ける授業作り」を参考に、私なりに検討した内容でした。


今後、北海道においても、授業改善の実践が進むことを心より祈っております。

北特研の事務局の先生方、どうもお疲れ様でした。



【2011/08/04 20:50】 | 学校教育
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